Japan Color 2001やJCNといった印刷標準や、JMPAカラーといった業界標準が提案されているが、印刷の実力はどの程度なのだろうか。
どのように実作業を標準化していくべきだろうか。このあたりについてははっきりとした提示はまだされていないのが現状だ。
ここでは、その事実を探ってみよう。
印刷標準のJapan ColorやJCN、業界標準のJMPAカラーは、あくまでも規格値だ。
これらの標準を利用したり、ワークフローとして導入するには、校正の品質や管理チャートの作成、印刷の安定性などを考慮しなくてはならない。
最近、メーカー各社でもこれらの総合サービスを打ち出してきているところがあるが、やはり、品質管理は会社全体もしくは業界全体の地道な努力が必要だ。
印刷業界以外を見ると、品質管理は当たり前の話であり、日本はその結果、技術立国としてトップを走っている。
ところがいままでの印刷業界では、完成的な品質確認程度しか行っていなかった。
だが、「品質を管理する」ということは、決して特別難しいことを行わなくてはならないわけではない。
SDCAのサイクルという活動があるが、これは「標準を設定し(Standardize)、それを実施する(Do)。
そして、その結果のチェックを行う(Check)。
その結果に問題があれば是正処置をとって(Action)、問題の再発を防止する」という活動のことだ。
このサイクルを行うことで、品質が守られるのだ。
このような活動を運営するために、「基準カラーの標準化」が必要になってくる。
印刷業界では、いままでこのような品質管理ができていなかったわけで、今後品質に関して追求していくためには、こういったサイクルに取り組まなければならないだろう。
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