前工程から入稿されたデータの確認

画像とグラフィックデータは、カラーモードやプロファイルの有無、保存形式の確認が必要だ。

さらに画像では解像度や補正の有無、グラフィックデータでは透明の有無などを確認する。

ットゲインは必要悪のようなもので、本来は認めたくないが無視することもできないやっかいな存在だ。

ドットゲインのことを正式にはTone Value Increaseといい、日本語でも調子価増大ちおういかめしい名前が付いている。

ドットゲインには物理的(機械的)ドットゲインと、濃度計で測定したときに読み取れる光学的ドットゲインがある。

物理的ドットゲインは、版胴とゴム胴間の過圧、インキの流動性などでゲイン量や特性が決まる。

日本のインキは、紙質が良いこともありタック値(粘性)が高く、印刷機のブランケットもハード仕立てが多いことから、世界的にみて日本のドットゲインは全体的に低い方に分類される。

欧米のインキはかなり柔らかくドットゲインは日本に比べて高めである。 一方、光学的ドットゲインは、紙の内部で光が乱反射し、再度インキによって選択吸収されることで起こる。

インキの透明度や紙質に大きく影響され、機械的ドットゲインとちがってなくすことはできない。

通常ドットゲイン量は物理的ドットゲインと光学的ドットゲインの合算になり、一般にアート・コート紙で15~18%、上質紙で20%前後だ。 ドットゲイン量はミッドトーン部分(普通45%付近がピーク)が多くなり、ハイライト・シャドウ部は少ない。

また網点が小さくなるほど高くなる傾向がある。

しかし最新式の印刷機は急速にドットゲインが少なくなっていることも忘れないでほしい。


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