カラー設定はとくに難しいものではない。 プリセットで間違いの起こりにくい設定が用意されているからだ。
ここで起こり得るミスは、最低限の設定を怠ってデフォルトのまま使用してしまう場合か、わざわざカラーマネージメントが利用できないような設定を選んでしまったような場合だ。
アドビシステムズのアプリケーションでは、仕事内容に合わせ共通に使えるカラー設定が用意されている。
まずは使い始める前に、最低限この設定を確認しよう。
DTPを前提に考えた場合、おすすめの設定は「プリプレス用・日本2」だ。
よくわからないというときは、この設定を選ぶだけで、作業用スペースやカラーマネージメントポリシーが一般的で間違いの起きにくい組み合わせで設定される。
この設定がおすすめの理由に、日本向けであるということ、カラーマネージメントの技術がうまく活かせること、人為的なミスが起こりにくいことなどが挙げられる。
もちろん、この設定をベースに自分の仕事に合わせカスタマイズすることもできる。
たとえば、印刷会社からプロファイルが支給されている場合は、そのプロファイルに差し替えればいい。
新たに作った設定はカラー設定ファイルとして保存しておくことも可能だ。
仕事によって設定を切り替えて使うことも、メールに添付してカラー設定ファイルを送ることもできるので、デザイナーや制作、カメラマンが同じ設定を共有することも非常に簡単にできるようになる。
同じ仕事に関わる者同士が設定を共有することにより、プルーフなど「色の共有化」が図れるようになる。
今後、大いに利用されてしかるべき機能といえるだろう。
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