カラーマネージメントの基準と歴史

MacintoshuⅡでカラー表示ができるようになったのが1987年。

パソコンで色を扱うようになってから、そんなに時間がたっているわけではない。

しかし、デジタル機器の色を合わせることは当初からの願いであり、努力した先人たちの集大成で現在のCMSが成り立っている。

ラーマネージメントのルーツをさかのぼっていくと、MIT享受のシュライパー氏にたどり着く。

カラーマネージメントのロゼッタストーンともいうべき有名な「シュライバー特許」の提案者である。

そのパテントはシュライバーの教え子であるアラジ氏が独占して使用する権利を得てEFI社を興し、「Cachet」、「EFI Color」といった製品を開発する。

ここでシュライバーのルックアップテーブルを発展させた「プロファイル」が登場することになる。

その後パテントのサプライセスを得たEastman Kodak、Adobe Systems、Scitex、東洋インキなどがこの技術を発展させていく。

そんな中で登場したのがMacのOSに搭載されたColorSyncだった。

最新のカラーマネージメント技術がオマケとして付いてきたことは画期的だった。

これで一気にオープンな技術となったカラーマネージメントは、参加各社での互換性が保たれるよう、ICCによりプロファイル規定が整備され今日に至る。

カラーマネージメント技術といえば北米生まれと思われがちだが、シュライバーとは対極にあるカラマネワールドがsRGBによる色合わせ技術だ。

足に靴を合わせるのではなく、靴に足を合わせれば良いという考え方で、DTPには適していない。


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