加法混色と減法混色

ある色とある色を混合して別の色を作ることを混色といい、3色を適量混色すると色を広範囲に再現できる。 写真、印刷、テレビなどの色再現システムは、この三原色を前提に成り立っている。 三原色には加法混色と減法混色の2つが存在する。

物体色とは、物体に当たった光か物体の表面で反射・吸収され、反射した光が目に入って色を感じるもののことをいう。 反射した光の中にどのような色光が含まれているのかを各々のスペクトルの比率で表したものを分光反射率といい、グラフ化したものを分光反射率曲線と呼ぶ。 色を考えるには大変便利なグラフであり、本章の説明でも多用している。

上図の説明でも触れたように、RGBによる色光の三原色は、色を混ぜれば混ぜるほど明度が上がり、白に近づくので加法混色(もしくは加色混合)ともいわれている。 対してシアン(Cyan)マゼンタ(Magenta)イエロー(Yellow)による色料の三原色では、混ぜるほど明度が下がり黒に近づくので減法混色(もしくは減色混合)といわれている。

また他にスーラの点描画のように明度が変わらない混色を中間混合(正確には加法混色の一種)と呼ぶこともある。

カラー印刷は減法混色の代表と思われているが、実際には網点による刷り重ねで混色するため、複雑な挙動を見せる。 ハイライト側では、紙白よりインキをのせた方が明度が上がるという加法混色的な特徴を持っている。 新聞印刷などではこの傾向は顕著であり、ハイライトをより強調するために、わざとシアンのパラ点(2、3%網点)を置いたりしている。 ミッドトーンは中間混合的、シャドウ部は完全な減法混色となる。


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