カラーマネージメント用語[0-9/A-Z]

35mmカメラ

ISO135規格のフィルムを充填するカメラの総称。

フィルムの幅が35mmでロールフィルムになっているものをパトローネと呼ばれる容器に入れて用いる。

👉 こんな感じ

3波長長型蛍光ランプ

光源の高演色性のためには、分光分布が日光に近く、各波長の光をまんべんなく含んでいることが求められる。

しかし人間の目は550nm付近の波長の光をもっとも明るく感じるため、光源の高演色性と明るさを両立することは困難。

そこで人間の目に感じやすいRGB付近の波長の光を効率よく発する蛍光体を使用し、明るさと演色性を両立させたのが3波長型蛍光ランプ。

👉 こんな感じ

600万画素

2,000~3,000ピクセルの画素で構成される画像を取得できるデジタルカメラなどの性能をあらわす表現方法。

600万画素でRGBなら約18MBのデータ量になる。

👉 こんな感じ

ACE

Adobe Color Engineの略。

米アドビシステムズ社が開発したCMM。

プラグインモジュールとしてではなく、アドビ社製ソフトウェアの一部としてインストールされる。

Photoshop 6.0以降Illustartor 9.0以降、InDesignで採用されている。

👉 こんな感じ

Adobe RGB

アドビシステム社が1998年に提唱した実用的なRGB色空間の定義。

色再現範囲(色域)がsRGBなどに比べて広く、印刷などへの適合が高い。

👉 こんな感じ

C-MOS

Complementary Metal Oxide Semiconductorの略。日本では相補型金属酸化物半導体を指す。

コンピュータのCPUやメモリなどにも使われているポピュラーなタイプのLSIで、低電力で動作する。

デジカメではCMOSチップ上にフォトダイオードとアンプを多数配置することでイメージセンサーとして用いる。

👉 こんな感じ

CIECAMO2

Color Apearance Model 2002の略。

「色の見えモデル」のこと。照明光源等による色の変化を推定できる。

👉 こんな感じ

CCD

Charge Coupled Deviceの略。

素子(受光素子)と呼ばれる光の強弱を電気信号に変えるフォトダイオードを並べたもののこと。

この静電気を読みとってアナログ/デジタル変換を行い、デジタル信号として画像を保存する機能を持つ。

ひとつの素子は画像に出力した際の1ビットに対応してるので、画素数が多ければ多いほど出力サイズも大きくなる。

👉 こんな感じ

CEPS

Color Electronic Prepress Systemの略。

印刷製版業界に代表される商業印刷カラー画像処理システム。

画像処理だけで、文字版は別処理となる。

👉 こんな感じ

CIE

Commission Internationaledel’Eclairageの略。

日本では国際照明委員会を指す。

光と照明の分野における科学、技術及び工芸に関するあらゆる事項の非営利団体。

👉 こんな感じ

CIE Lab、CIE xy CIE

国際照明委員会が定めた表色系。色を輝度(L)と2つの色度(a,b)で3次元的に表したのがLab、Labを計算によって平面に表現したのがCIE xy。

まとめてCIEカラーと表記されることが多い。

👉 こんな感じ

CIP3

International Cooperation for Integration of Prepressの略。

またはPress and Postpressとも呼ばれる。

印刷の前工程だけをデジタル化しても印刷・製本段階がシステム化されていないと意味がないという見地から、Prepress(製版)、Press(印刷)、Postpress(後加工)をデジタルで統合した概念。

👉 こんな感じ

CIP4

International Cooperation for the Integration of Processes in Prepressの略。

またはPress and Postpressとも呼ばれる。

CIP3にProcessesを加え、ワークフロー全体の管理が可能になるよう発展させたもの。

👉 こんな感じ

ColorSync

米アップル社が開発した、カラーマネージメント技術。

1993年発表。

バージョン2.5からはWindows版やWebブラウザのプラグインも登場した。

👉 こんな感じ

CMM

Color Management Module、またはColor Matching Methodの略。

異なる2つのプロファイルを参照しながら、色変換の計算を行うための色変換エンジン。

👉 こんな感じ

CRT

Cathode Ray Tubeの略。

カソードレイチューブディスプレイと読み、別名ブラウン管ともいう。

電子ビームをアパーチャーグリルに照射することでRGBを表示する電子デバイス。

LCDに比べ暗部の再現力に優れるが、その大きさや、周辺部の像の歪み、色収差など欠点も多い。

👉 こんな感じ

CTP

Computer to Plateの略。

DTPの最終出力を印刷版に直接焼き付けるセッタ。

代表的な光源にサーマル、ブルーレーザーがある。

CTPにより見当をはじめ出力精度が格段に向上した。

👉 こんな感じ

DDCP

Direct Digital Color Proofingの略。

CEPSやDTPシステムのカラーデジタルデータを高精度のプリンタに直接出力するシステム。

網点階調出力と連続階調システムの2種類がある。

校正機や実際の印刷機(本機校正)を使って刷る校正刷りの工程のうち、フィルムの作成・印刷版の作成(刷版)が不要になる。

品質の安定性に優れているため、色標準を作成するシステムとして注目されている。

👉 こんな感じ

GATF

Graphics Arts Technical Foundationの略。

世界的にグラフィックコミュニケーション産業を発展させることを目的とした科学技術・教育関連NPOで、研究と教育を通じて技術的情報やサービスをリードする分野に従事している。

👉 こんな感じ

IEC

International Electrotechnical Commissionの略。

日本では国際電気標準会議を指す。

電気、電子、通信、原子力などの分野で各国の規格・標準の調整を行う国際機関。

ISOの電気・電子部門を担当。

👉 こんな感じ

ICC

International Color Consortiumの略。

日本では国際カラーコンソーシアムを指す。

プロファイルの標準化を規定する委員会。

カラーマネージメントでプロファイルというときは、ICC規格のプロファイル(ICCプロファイル)を指す。

👉 こんな感じ

ICM

Image Color Matchingの略。

米マイクロソフト社が開発した、カラーマネージメント技術。

Eastman Kodak社の技術サポートを受けて開発され、Windows 95から標準搭載。

👉 こんな感じ

ISO

International Organization for Standardizationの略。

日本では国際標準化機構を指す。

科学技術・工業に関する国際規格を制定するために1947年に発足。

ISOで制定された規格をISO規格と呼ぶ。

日本のJIS(Japan Industrial Standard)やアメリカのANSI(American National Standard Institute)などが所属している上位機関。

👉 こんな感じ

Japan Color 2001 Coated

Japan Color 2001コート紙の規格に合わせて作られたプロファイル。

Acrobat 6.0 Professonalにはじめて付属されたが、現在はAdobeのサイトから無料ダウンロードできる。

これまで、CMYKからCMYKに変換できるプロファイルはあったが、RGBからCMYKにまともに変換できるプロファイルは存在しなかった。

それらを考慮に入れたプロファイルが初めてリリースされたことは、大きな意味を持つ。

👉 こんな感じ

JCN

Japan Color for Newspaperの略。

日本の新聞カラー印刷で再現できる色を数値として表すための基準。

ISO/TC130国内委員会の新聞用ジャパンカラー検討委員会では、2000年9月からJCN策定に向けた検討を開始し、2002年9月19日に規定値(印刷用紙とインキの色特性値、印刷色の特性値)を決定し、2002年12月に新聞用ジャパンカラー(JCN2002/ver.1)として発表。JCNカラーは、日本標準(JIS)として提案される予定だ。

👉 こんな感じ

JDF

Job Definition Formatの略。

デザイン、制作、印刷、後加工を含め、共通のコミュニケーションが図るためのCIP4が定めたフォーマット。

デザインから始まったデータが、プリプレス、印刷、ポストプレスも含め、すべての工程のパラメータまで含んだ状態で情報を渡す。

👉 こんな感じ

JMPAカラー

社団法人日本雑誌協会(JMPA)が策定した雑誌広告における基準カラー。

DDCP(色校正)の基準色として提案されている。

👉 こんな感じ

Lab値

ある色の見た目を、絶対的色空間であるLabの中の値として表現したもの。

CMYKやRGBの値が同じ色はデバイスによって見え方が異なるが、Lab値が同じ色とはどんなデバイスで見ても見た目の色が一致する。

このため、Lab値で表現された色のことを「デバイスインディペンデントカラー」とも呼ぶ。

👉 こんな感じ

LCD

Liquid Crystal Displayの略。

液晶モニタともいう。

電圧をかけると分子配列が変わり透過する光の波長を制限できる液晶の性質を利用して、薄いガラス基盤に電極を配して狭んである。

バックライト照明を利用して表示するため消費電力が少なく、薄くできる性質がある。

しかし、観察角度の制限があったり、暗部の再現力が弱い。

👉 こんな感じ

nm

単位ナノメートルを指す。

人間が目で見ることのできる可視光域の波長の長さの単位。

1周波数単位が100万分の1メートル。

👉 こんな感じ

PCS

Profile Connection Spaceの略。

絶対的色空間を、機能の面からみて表現した言葉。

あるデバイスの色空間で定義されている色を別の色空間の色に変換する場合、変換したい色を、いったん絶対的色空間の色に変換し、その後変換先の色空間の中の色に変換する。

変換の際参照されるのが、変換元/変換先の色空間について記述したプロファイルであるため、絶対的色空間のことを「プロファイルをつなぐ空間=PCS]と呼ぶ。

👉 こんな感じ

PDF

Portable Document Formatの略。

PostScriptをベースにアドビ社によって開発された、電子文書のためのフォーマット。

プラットフォームに依存しないので、文書のやり取りやインターネット上に文書を公開するためのデファクトスタンダードとして広く活用されている。

👉 こんな感じ

PostScript

米アドビ社が開発したページ記述言語。

DTPで広まった、ページ記述言語のデファクトスタンダード。

図形や文字に含まれる曲線をベジェ(Bezier)曲線で表現し、どんなサイズでもなめらかな線で出力できる。

そのため出力機の解像度に依存せず、精度の高い文字とグラフィック表現が可能。

👉 こんな感じ

RAWデータ

RAWは英語で「生の」という意味。RAW(ロー)データは、各デジタルカメラに内蔵されているCMMOSやCCDで得た何も処理をしていない「生のデータ」のこと。

露出補正、ホワイトバランスの調整などのより細かな画像処理が可能。

ただし、画像処理するためには、撮影された状況など詳しい情報が必要なため、一般的には、カメラマン自身で扱うためのデータといえる。

👉 こんな感じ

SCID

Standard Color Image Dataの略でスキッドと発音する。

出力系、画像処理系あるいはその結果を評価する目的で作られたデジタル画像データ。

日本生まれだが、ISOに提案され、現在ではISO国際標準になっている。

👉 こんな感じ

sRGB

IECが求めるRGBの標準規格。

コンピュータデバイスでの仕様を想定して定義されているため、使われている範囲が広いが、色再現範囲が比較的狭い欠点がある。

👉 こんな感じ

UCR

Under Color Removalの略。

日本では下色除去を指す。

4色カラー印刷のシャドウ部でCMYが重なってグレーになる部分を墨インキに置き換えて、インキ総使用量を減らして印刷特性を上げること。

👉 こんな感じ

USM

Unsharp maskingの略。

日本ではアンシャープマスクを指す。

ぼけマスクを作成して、階調差があるピクセルの境界線に重ね、濃い方はより濃く、薄い方はより薄くすることでシャープネス効果を得るフィルター。

ぼけマスクの半径と重ねる階調差を決めるしきい値と濃度差を決める適用量の3つのパラメータを調整して効果を与える。

👉 こんな感じ

WYSIWYG

What You See Is What You Getの略。

直訳すると「見たものが、手に入れられるもの」という意味。

画面で見たままのプリントアウトが得られること。

コンピュータでは、MacintoshとImageWriterでMacintoshの画面と同じ出力をImageWriterで実現した。

👉 こんな感じ

⊿E [デルタ・イー]

色差のことで、色の知覚的な違いを定量的に表したもの。

L*a*b*表色系では、⊿E*ab数値で表す。⊿E*ab=[(⊿L*)^2+(⊿a*)^2+(⊿b*)^2]^1/2 これにより、各種の色度図上での距離がこれに対応する。

👉 こんな感じ


⬅️ ホームページ